会社紹介
社 名 | コムラ醸造株式会社 |
---|---|
住 所 | 〒039-1568 青森県三戸郡五戸町銀杏木13-5 |
電 話 | 0178-62-7333 |
FAX | 0178-62-7330 |
創 業 | 明治18年 |
資本金 | 3,300万円 |
主な製品 | なんばんみそ・漬物・味噌醸造 |
定休日 | 土・日・祝日 |
ホームページ | http://www.komurajouzou.com |
電子メール | info@komurajouzou.com |
地 図 | アクセスページヘ |
(コムラ醸造株式会社、2014/10/25掲載記事より)
北奥羽1世紀企業 長寿のヒントを探る
▼コムラ醸造-創業129年=上=(五戸町) 北奥羽1世紀企業 (2014/10/25 09:36)
- 旧五戸村中心部を襲った1913(大正2)年の大火で全焼後、同じ場所に再建された小村醤油店(コムラ醸造提供)写真
五戸町が発祥の地とされ、明治時代から青森県南地方を中心に親しまれてきたピリ辛の漬物「なんばんみそ」を看板商品として製造する。1885(明治18)年に創業し、今年で129周年を迎えた。地域に根差した老舗として、“伝統の味”を守り続けている。
旧五戸村で塩の元売りを家業にしていた小村徳次郎氏が、同村観音堂にしょうゆ、みそ、こうじの醸造を手掛ける「小村醤油(しょうゆ)店」を開いたのが始まり。徳次郎氏は明治の一時期、時計の販売もしていたとされ、進取の気概に富んでいたようだ。
しかし、商売も順調だった1913(大正2)年11月、同村中心部を襲った火災で店が全焼してしまう。約2年後、大火の被害を乗り越え、同じ場所に自宅兼店舗と蔵をつなげた建物を再建した。
徳次郎氏の長男で2代目の徳造氏は25(大正14)年、東北清酒醤油品評会に醤油「小むら咲」を出品し、1位の栄誉に輝いた。だが、徳造氏は30代の若さで死去。後に3代目となる長男徳弥氏が5歳の時だったという。
徳弥氏が店を継いだのは47年ごろ。まだ戦後間もない激動の時期で、店名は小村醤油店から「小村商店」、「小村醸造店」へと変わった。本業のしょうゆやみそは大手メーカーとの競争が激しくなり、次第になんばんみそを主力商品とする方向へとシフトした。
昭和50年代に入り、大きな転機を迎えた。それまで、なんばんみそは冬の保存食として9月から3月まで期間限定での製造だったが、技術の向上によって通年での生産が可能に。スーパーなど小売店の拡大も追い風となり、青森県内外で広く販売されるようになった。
89年に株式会社化し、社名を現行の「コムラ醸造」に変更。94年には、本社兼工場を現在地の銀杏木地区に移転新築した。同年は、なんばんみそが漬物では初めて「県ふるさと認証食品」に指定されるなど、同社にとって節目の年となった。
2008年4月、徳弥氏の後を継ぎ、常務として実質的な経営を担っていた次男彰夫氏(54)が4代目社長に就任。徳弥氏は13年10月に84歳で他界したが、伝統や理念は引き継がれて現在に至る。
彰夫社長は「企業として県民のニーズに応えることが大事。なんばんみそを地域の商品として守り育てていきたい」と話す。
(松原一茂)
◯デーリー東北HP 掲載ページ
a:20902 t:1 y:4